「成道山松安院大樹寺(じょうどうさん しょうあんいん だいじゅじ)」
通称「大樹寺」 松平氏の菩提寺であり、第13代住職 登誉天室が、桶狭間の戦いで逃れ自害を覚悟した松平元康(徳川家康)を諭し、「厭離江戸 欣求浄土」の教えにより奮起した元康はここから天下統一の歩みをはじめる。
徳川家康公顕彰四百年を記念し、家光の夢枕に現われたという「徳川家康霊夢像」を制作させて頂きました。モデルとなったのは狩野探幽作の掛け軸です。東京の徳川記念財団の収蔵庫に保管されている探幽の掛け軸を直接見せて頂き、じっくり観察させて頂きました。掛け軸から感じる気を損なわぬように、立体の石像に起こすのは非常に大変な作業でした。
石都 岡崎といわれるこの町で、歴史ある大樹寺に徳川家康公の石像を制作させて頂けたことは、彫刻石屋としてこの上ない喜びです。